アクノリッジメントする
ある時、それまで全く野球をしたことが無いロシア人のアスリートたちに野球を教えたアメリカ人コーチがいました。
コーチは彼らに、スリーストライクでバッターが交代すること、スリーアウトになったらチェンジ、ボールを打ったら一塁に向かって走るなどといった基本的なルールだけ教えると、彼らを二つのチームに分けて、すぐに試合を始めました。
当然のことながら試合にはなりません。バットの握り方にしても、みんな右手と左手を離し、バントをする時のような握り方をしていました。
それではバットを握ることができませんから、もちろんボールにもあたりません。
そのまま試合を続けるうちに、ふとした瞬間、右手と左手をつけて握った選手がいました。
するとコーチはすかさずその選手のところに飛んでいき、『それだよ』と言ったのです。
すると次の瞬間、他の選手もみんな同じように両手をつけてバットを握るようになり、ようやくバットに当たり始めました。
そしてヒットを打った選手がいると、またコーチはそこに飛んでいき、『今のボールはどうやって打ったんだい?』
『腰をひねる感じで打ったら、すごく飛んだんだ』 『それだよ』。
このコーチの行為が、アクノリッジメント(acknowledgement)と言われるもので、単に『ほめる』のではなく、その人が実際にとっている行動の事実をそのまま伝えていくことです。
そのために大切なのは観察することで、観察することで本人すら気付いていない能力が行動に現れた瞬間を見つけ、それをフィードバックします。
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