セカンドシグナルを送る
子どもに、ある期待や要望などを一方的に伝えても、子どもがすぐに動くとは限りません。
情報が一つだけでは、人が行動を起こすきっかけにはならないからです。
その場で、勉強ができたことへのうれしさ、頑張ろうという意気込みなど、一時的な感情を示すことはありますが、それを行動に移していくことは別なのです。
これは細胞でも同じようなことが起こっており、細胞は、ある情報だけを与え続けると、アナジー(anergy)という状態に陥ってしまいます。
アナジーとは、簡単に言えば動けなくなる状態のことで、応答できなくなることです。
それを防ぐために細胞は、伝えたい情報のほかに別の情報も一緒に送っているそうで、そのことをセカンドシグナル(second signal)と呼んでいます。
指示をした後に、子どもの行動がすぐに変わらないのも、情報量が少なすぎるからです。
ただ指示や命令をするだけではなく、自分はあなたの味方であり、好意を持っているという本来のメッセージ以外のもの、つまりセカンドシグナルを発信するのです。
声をかける、名前を呼ぶなどだけでも構いません。言葉にしなくても、声のトーンやうなずき、顔つき、ジェスチャーなどでセカンドシグナルを表現することもできます。
子どもが本当に行動を起こしていくよう働きかけるなら、子どもを気にかけ、ともに喜び、助けが必要な時は手助けするというメッセージを常に発信することが大切なのです。
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